goeemonの日記

日記を中心に私の読んだ本の感想などを書いていく予定です。マイペースでいきます。

下町ロケット

 

下町ロケット (小学館文庫)

下町ロケット (小学館文庫)

 

 ロケット開発の研究者である佃がロケットの打ち上げ失敗による挫折と父親の死がきっかけで父親の会社である「個製作所」を継ぐことに。そこで製作した部品を帝国重工が開発しているロケットに使ってもらうことで夢を実現させるという物語。

大口顧客の急な取引終了や「ナカシマ工業」からの多額の賠償金請求で従業員と社長との間で淵が混なっていくが数々の難門を乗り越え、社長自身の信念を貫きながらも信頼を取り戻していく。
社長の言う「どんな難門にも必ず答えはある。そして、挑戦すれば必ずその答えは見つけ出せる」というフレーズに胸を打たれた。他にも「リスクのない所にビジネスはあるのか。難しいからこそやる価値がある」など生き方を原点回帰させてくれる場面が多くあった。

以前に池井戸さんの「空飛ぶタイヤ」を読んだが、どちらも突然ふりかかってくる困難に立ち向かい、最後には大逆転し勝利するという読んでいてスッキリとする。

夢中になって読めた一冊だった。