通勤中の出来事

バス車内の前の座席でちょっとヤンチャそうな小太りの若い男性が座っていた。
最初は気にならなかったのだが、しばらくするとその男性のスマホに電話がかかってきた。
彼は普通に電話に出てまわりを気にすることなく大きな声で話しはじめた。
まわりのお客さんも気にはなっていたみたいだが、やはりなかなか声をかけられないものだ。(悲しいかな私自身を含めて...)
信号が赤になりバスが止まると運転手さんが後ろをふり向きその若者に「車内での通話はやめてもらえますか？」と声をかけてくれて、若者と運転手さんがしばらく目を合わせると、若者がちょっとムッとした感じで電話を切った。
機嫌が悪くなり逆ギレするかと思いきや、バスを降りる時に若者から運転手さんに「どうもすいませんでした!」と大きくお辞儀をして清々しい表情で降りていったのを見ておどろいてしまった。
"今の時代なかなか注意してくれる人がいないから、注意されたことが嬉しかったのかもしれないな"と感じた一瞬だった。